2021.02.24
大隈俊明先生の論文がDiabetes Obesity and Metabolismに掲載されました!
大隈俊明先生の論文がDiabetes Obesity and Metabolismに掲載されました!
2型糖尿病患者を対象としたADVANCE試験の参加者を対象に、65歳以上・65歳未満の2群で合併症や低血糖発症に関し検討した論文です。
糖尿病をもつ高齢者の数は年々増加しており、併存疾患や心身機能の個人差が大きく血糖管理に難渋する症例も多く認めます。 日本では65歳以上の糖尿病患者に対し日本糖尿病学会・老年医学会より「高齢者糖尿病の血糖コントロール目標値」が設定されており、治療強化が困難な群にはHbA1c目標値の上限を上げることも提言されています。
今回の解析では、血糖降下による死亡および心血管イベントへの影響は,65歳以上・65歳未満に関わらず一貫しており、重度低血糖のリスクは65歳以上の高齢者群では低下しておりました。 参加者の認知機能や慢性疾患の併存による結果の相違は認めず、年齢に関係なく集中的な血糖降下の利点がリスクを上回る可能性が示唆されました。
pubmed
https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/33539672/
ジャーナルページ
https://dom-pubs.onlinelibrary.wiley.com/doi/10.1111/dom.14339