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お知らせ

2015.11.14

第13回 リリーインスリン50年賞 表彰式が行われました

今年で第13回になるリリーインスリン50年賞が11月5日 ホテルニューオータニ東京で行われました。
この「リリーインスリン50年賞」はインスリン治療を50年以上継続されている糖尿病患者さんの長年の努力を讃えるもので、米国で1974年に設立されました。
日本では2003年から表彰が開始され、本年は11名の方が受賞されましたが、そのうちの1名の方は現在も九大第二内科を通院されている方です。

 

その方は今から50年前の1965年、まだ21歳の時に1型糖尿病を発病されました。当時は若年性糖尿病と呼ばれ、6カ月間の入院を要したそうですが、退院後もインスリン注射のために毎日通院されていたとのことです(当時の日本ではまだインスリンの自己注射が法的に認められていませんでした)。

50年前といえば、まだ糖尿病に対する周囲の理解も得られない時代だったことかと思いますが、幾多もの困難を乗り越えて、現在に至るまでお元気に過ごされています。

 

私たち糖尿病研究室の歴代のOBがその方の主治医としてかかわり、そして今回の受賞に至ったことは私たちにとって大きな喜びであり、また財産でもあります。

 

実は、九大第二内科からの表彰者は2003年(第1回)のS氏とあわせて2人目であり、また私たちの関連施設でもある福岡赤十字病院と、研究室OBの横溝内科クリニック(北九州市)から本年の表彰式に参加された患者さんも、発病当初は第二内科を通院されていた方々でした。私たち糖尿病研究室の長い歴史を垣間見たような気がしました。

 

 

 

 

写真右端より 佐々木伸浩先生(福岡赤十字病院)、横溝 由史先生(横溝内科クリニック)、中村(九大2内).